次に「デジタルパーマ」です。
デジタルパーマはホット系パーマに分類されます。
薬の力でパーマの結合を切ってからロッドに巻き付けて
そのロッドが高温で温まり形状を記憶させるパーマです。
【メリット】
・パーマの持ちが良い
・リッジが強い
【デメリット】
・ダメージに注意
・次回の施術でどんな長さ、デザインにするか考えないと邪魔をする恐れあり
ここでダメージに注意と書いているのはデジタルパーマが生み出された頃は温度を高温にしてパーマをかけていました。
その結果がぷりんとしたリッジや持ちの良さにつながりましたが、回数を重ねていくうちに
「なんか傷んだ気がする・・・」というお客さまの声が多かったようでうちでは当初導入していませんでした。
(エアウエーブがサロンの主流だった)
この原因はアルカリ施術をしていきながら高温でタンパク質に熱を与えると炭化という現象が起こります。
お肉(タンパク質)を高温のフライパンで焼くと脂身がなくなり柔らかさは失われ、赤みが硬くなるイメージです。
そうなった髪はなかなか元に戻りません。
アルカリによるダメージは酸性領域のパーマ剤等を使うことでケアはできます。
熱によるダメージは意外とやっかいでご自身でアイロンで巻くことが多い方も注意が必要です。
これも炭化につながるのでパーマがかからなかったりかかりすぎる可能性があるので要注意です。
そんな結果を受けて開発されたのがエアウエーブです。
こちらの話は次の章でお話ししますがエアウエーブが出てから質感の良さが美容界に広がり
エアウエーブがないサロンはデジタルパーマの使い方に向き合って「低温デジ」というやり方が現在のポピュラーになりました。
もともと高温でカリッと乾かすことでリッジの良さと持ちを優先していましたが
温度を低くすることで炭化(熱によるダメージ)をなくし、しっとりと仕上げることを目指しています。
デジタルパーマはロッド自体が熱くなるので髪がふれている内側から強くかかります。
なので毛先から巻いてアウトラインにカールをしっかりつけながらもしっとりしたいようなスタイルに適しているパーマです。