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ブリーチ毛でも対応可能に!?パーマをかける際に使用される処理剤と特殊プロセス

今回は、パーマをかける際に私たちが最も重要視している工程の一つ、「前処理」について、その専門的な知識をわかりやすく解説していきます。

パーマのメカニズムを再確認

まず、パーマの仕組みを簡単におさらいしましょう。

パーマは、髪の内部にあるシスチン結合というタンパク質の結合を一度切断し、ロッドでカールをつけた状態で再結合させることで、カールを定着させます。この化学反応には、アルカリ性の薬剤と、その後の酸性の中和剤が使われます。

なぜ「前処理」が必要なのか?

髪は、カラーやドライヤーの熱、日々の摩擦などで日々ダメージを受けています。健康な髪とダメージヘアでは、パーマの薬剤に対する反応が全く異なります。

ダメージを受けた髪は、髪の内部がスカスカになり、タンパク質が流出してしまっています。この状態でパーマをかけると、薬剤が過剰に浸透し、髪が傷みやすくなったり、均一なカールが出なかったりといったトラブルの原因になります。

そこで登場するのが「前処理剤」です。前処理剤は、パーマをかける前に髪の内部を補修し、薬剤が均一に作用する土台を作る役割を担います。

基本的前処理剤とその効果



マグノリアでは、お客様一人ひとりの髪の状態に合わせて、数種類の専門的な前処理剤を使い分けています


 * PPT(ポリペプチド)

   PPTは、髪の主成分であるケラチンタンパク質を、より分子量の小さいペプチドという形で髪に補給するものです。特にダメージが気になる部分に集中的に補給することで、髪の強度を高め、ハリコシを与えます。パーマのカール形成に欠かせない、弾力のある土台を作ります。



 * CMC(細胞膜複合体)

   CMCは、髪の細胞と細胞をつなぐ接着剤のような役割を果たしています。CMCが流出すると、髪の内部がスカスカになり、パサつきや手触りの悪化につながります。CMCを前処理で補給することで、薬剤の過剰な浸透を防ぎ、パーマ後の手触りやツヤを向上させます。

これらの前処理を丁寧に行うことで、ダメージを最小限に抑え、理想のパーマスタイルを実現します。

 

パーマの種類とそれぞれの特徴



1. コールドパーマ

最も一般的なパーマで、熱を使わずに常温で薬剤の力のみでカールを形成します。

 * 特徴: 根元からしっかりとカールをつけやすく、濡れている時にカールが強く出やすいのが特徴です。

 * おすすめのスタイル: 無造作ヘアや、細かめのカール、メンズのパーマなど、幅広いスタイルに対応できます。


2. デジタルパーマ

熱を使ってカールを形成するパーマです。ロッド自体に電熱線が内蔵されており、加温することでカールを定着させます。

 * 特徴: 乾いている時にカールが強く出るのが特徴で、コテで巻いたようなしっかりとしたカールが作れます。

 * おすすめのスタイル: 巻き髪風の大きなカールや、毛先のワンカールなど、形状記憶力が高いため、自宅での再現性が非常に高いです。


3. クリープパーマ

薬剤を浸透させた後、時間をおいて放置する「クリープ期」という工程を設けるパーマです。

 * 特徴: 髪のシスチン結合が徐々に移動し、定着するため、通常のパーマよりも持ちが良く、柔らかい質感に仕上がります。

 * おすすめのスタイル: ふんわりとした自然なカールや、パーマのもちを重視したい方におすすめです。



4. エアウェーブ・ダブルガラス化エアウェーブ

熱ではなく、温風と冷風を交互に送り込むことで、髪の水分量をコントロールしながらパーマをかける方法です。

 * 特徴: 髪のガラス化を利用してカールを定着させるため、ダメージが非常に少なく、弾力のある柔らかいカールが作れます。

 * おすすめのスタイル: 柔らかく、風になびくような質感や、ゆるふわなカールを求める方に最適です。「ダブルガラス化」は、さらに持ちと質感の良さを向上させた最新の技術です。

マグノリアでは、これらのパーマ技術と、お客様の髪質、理想のスタイルをしっかりカウンセリングした上で、最適な方法をご提案しています。

薬液施術の常識を変える!ダメージを最小限に抑える「プレックス剤」



プレックス剤」とは?

プレックス剤は、パーマやカラーなどの化学施術の際に、髪の内部で切れてしまった結合を修復・強化する働きを持つ薬剤です。これにより、ダメージを最小限に抑えながら、施術の効果を最大限に引き出すことができます。


マグノリアでは、いくつかの種類のプレックス剤を施術に取り入れています。


 * マレイン酸

   マレイン酸は、髪の内部で結合が切れてしまった部分に働きかけ、新たな結合を形成することで、髪の強度を高めます。これにより、パーマの持ちが良くなるだけでなく、施術後の髪のハリやコシ、ツヤが格段に向上します。


 * トステア

   トステアは、髪の主成分であるケラチンタンパク質を補給しながら、パーマの結合を安定させる働きを持つ、最新のトリートメント成分です。従来のトリートメントとは異なり、髪の内部からしっかりと補修するため、手触りの良さが長時間持続します。


パーマに「プレックス剤」を使うメリット

 * ダメージの大幅な軽減: パーマをかけることで生じるダメージを根本から抑制します。

 * カールの持続性アップ: 髪の結合を強化することで、パーマのカールが長持ちします。

 * 質感が劇的に向上: 施術後の髪に、ツヤ、ハリ、コシ、そしてなめらかな手触りを与えます。


マグノリアがこだわる「ダブルガラス化エアウェーブ」と「プレックス剤」の融合


前回の記事でご紹介した「ダブルガラス化エアウェーブ」は、そのままでもダメージが少ないパーマ技術ですが、さらにトステアなどのプレックス剤を併用することで、より一層、柔らかく、弾力のある美しいカールを実現することができます。

最後に

パーマは、ただカールをつけるだけの施術ではありません。私たちは、お客様の髪の未来を見据え、最も美しく、そして健康な状態を保つための最善の施術を追求しています。

「髪質が心配」「ダメージを抑えたい」といったお悩みも、ぜひお気軽にご相談ください。専門知識を持った私たちが、あなたにぴったりのケアとパーマをご提案いたします。

ご予約はホームページからいつでも承っております!

この記事を書いたのはstylistのSHOTAです!!

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